Terminal attractor (TA) associative memory/TA連想メモリ
TAモデルというのは、数学的には力学系の正しい平衡点に唯一収束するようなネットワークを構成することを言う。そのため,このモデルにより与えられる連想記憶ネットワークにおいては,偽記憶が存在せず,連想能力を向上させることができる。

式が与えられた力学系の線形部分は平衡点におけるヤコビ行列のすべての固有値の実部が負となるから,このような力学系からなるネットワークでは,不安定な偽状態が存在せず,常に漸近安定な系である。
Simulations for terminal attractor associative memory/TA連想メモりのシミュレーション
ニューロン数=100,記憶パターン数=12,記憶パターン間の平均ハミング距離=30.8。

Optical implementation of terminal attractor optical associative memory/TA光連想メモり
図の下の部分はHopfieldモデルであり,上の部分はTAモデルを実現する光学系である。ネットワークの状態と結合荷重はそれぞれLCTV1とLCTV2に表示される。LCTVの偏光変調を用いた光学減算システムにより力学系の減算を行った。指数演算部分は,その値に等しくなるような透過光量特性を持つ光学系により実現した。

実験結果によると,Hopfieldメモリでは偽パターンに収束する例が見られるが,TAメモリにおいてはすべて正しいパターンが得られている。